日々の生活の中での、僕にとっての「闘う音楽」

Catch a Fire
エクソダス+2
サヴァイヴァル+1
Live at the Roxy: The Complete Concert


 今年の夏は(「生誕60周年」とは関係なく)よくボブ・マーリーの歌を聴いた。それこそ「キャッチ・ア・ファイア」から順番に一枚づつ。
 レゲエは夏に似合う(この言い方やだな…)し、実際この夏は、暑い最中にヘッドフォンからデカめに音を掛け、じっとりと重たい暑さをまとった(ブクブクと肥えた・笑)体を揺すり、冴えない調子を上げたりしたものだ。
 それから月日が経ち、あれだけしつこく居座り続けた暑さもとうに過ぎて、今は肌寒さを感じる秋である。季節の移り変わりに心がついていけないからか、「もの思ふ秋」だからか(本当は別の理由ですが…)、すっかり弱気になっている自分がいた。
 ヘッドフォンからはボブ・マーリーの歌が流れる---。ちょうど「サヴァイヴァル」の1曲目だ。夏の頃も、己を鼓舞し、確信的に突き進むボブの歌にはとても勇気付けられたが、今聴くとその時とはまた異なる感慨が湧き上がる。
 日々の生活の中で、自ら一歩一歩着実に生きていくのだ、そして、周囲に目が行ってしまうが、結局は(弱い心を持つ)自分との闘いなのだ、と。
 ボブの歌は、「自分」と闘うための「勇気」を僕に与えてくれるのである。