感涙!!ある世代直撃な方々な訳ですよ!!

 たまに、ふとしたことで昔熱心に見ていたTV番組の主題歌やらCMソングやらが頭の中をぐるぐるループ状態で鳴り続ける、なんて話は誰にも経験あるはず。きっとそれは、その曲を聴いたときの状況と(たとえ一要素だけでも)同じような場面に出会った時に、それに反応して(思い出そうとせずとも)その時の「音の記憶」が瞬時に脳内で再生されるからだと思う(そのメカニズムは知らねども)。その当時の状況に似た、色彩、匂い、肌で感じた感触、温度感、食べ物の味、そして音に触れた時に(「その時代の空気感」や「(その当時の)心情」というのも入るなぁ)、そのスイッチが入るのでしょう。要するに、無意識に脳内でオペレートされる「連想ゲーム」的な(「〜といえば…」みたいな)選曲、という事でしょうか。下記の2氏の曲も脳内パワープレイ経験あり(笑)の私でありますので、書かずに(聴かずに)いられない作品であります。
ヒデ夕樹
 /ヒデタ樹 スーパー・ベスト~海のトリトン/人造人間キカイダー~

 この人の名前は大人になってから知ったのだが、その歌声には、幼少時から(その当時、誰が歌っていたのか知らなかったが)親しんできた。特にスパイダーマン(実写版、東映製作)のエンディング・テーマ「誓いのバラード」は(初めて聴いた幼稚園の頃から)脳内パワープレイの頻度が高い(そんなしょっちゅうではないすよ(笑)ほんと、たまに。)部類に入る一曲である。
 刑事ドラマ「特捜最前線」(渋過ぎですか・笑)のエンディング・テーマになってもおかしくないような哀愁味を持つ曲であり、メリハリのはっきりしたスケールの大きい歌いっぷりで迫るヒデ氏の歌唱が素晴らしい。この、子供番組に似つかわしくない一曲はしっかり私の記憶に定着し、現在までに時々、記憶の中からひょっこり顔を出す存在である。
 それから月日が経ち、再び氏の歌声に出会ったのは、かの有名な「幻の名盤解放歌集」の東芝編のCDの中で、である。収録されている「男と女」というグループの「愛は道化芝居」という曲に、なにやら聴き覚えのある歌声。野太く、言葉がはっきりと聴き取れるダイナミックな発声。「もしや…」。心当たりはあった(後年、それは一部見当違いと判明・笑)。しかし、肝心の名前まではわからなかったので、頭の隅にもやもやを残しながらこの疑問はうやむやになってしまった。それが今年、ネットにて氏の情報を発見。長年の疑問は解消されたのである。
 今回のCDは、特撮・アニメに照準を絞った選曲(これでアニメはコンプリートらしい)で、ダイナミックなヒデ氏の歌唱が存分に堪能出来る。これで2100円は安い!!しかし、(発掘されていない曲はまだまだあるようだが)これ以上、新曲が出ないことが実に惜しい(1998年12月に亡くなられてしまったそうです…。合掌)。でも、この盤を何回でも聴きますから、ヒデさん!!
 ヒデタ樹 スーパー・ベスト~海のトリトン/人造人間キカイダー~
高橋名人
 /高橋名人 ソングコレクション ~16連射20TH ANIVERSARY~

 当時の小学生にとっちゃあ、ほんと、「凄い人」でしたよ!!「高橋名人」…やたらノスタルジーを刺激する単語である…。あの頃はゲームのためでなく、「連射のために連射をやっていた」ような気がするなぁ(意味わかります?笑)。おい、当時の小学生!なんだよケイレン打ちって!顔まで痙攣してるじゃないか・笑。まあそんなことはいいとして(笑)。
 いやぁ、待望してましたよ!!こうやってまとまった形で過去の音源が出されるのは本当にありがたい。何しろ、手軽にいっぺんに聴き直したり出来ますからねぇ!ほぼコンプリートな形で、高橋名人の往年の歌(新曲もあり)が楽しめるわけだ!
 ところで、この人の歌はやたら耳に残る(耳にひっかかる)。叙情フォーク風な、甘酸っぱい歌声で、青春の熱さを強調した歌詞を歌う…ものすごい嫌なタイプの歌手だが(笑)、なにか、キャラクターと相まって、クセになるものがある(歌も案外まともです!)。それが、多分にノスタルジーから来るものであるのは否めないのだが(笑)。気が付くと、頭の中でぐるぐると鳴っていたりするのである…。嗚呼高橋名人!!「♪スリー・トゥー・ワン・ゼロ、BUGってハニィ〜」ってフレーズ、気持ち悪すぎて、気持ち良いんですが(笑・なんだよそれ!)…。
 高橋名人 ソングコレクション ~16連射20TH ANIVERSARY~