「あの頃」の音楽・・・

 唐突だが、ドッパンドッパンいうドラムが聞かれなくなって久しい。メタル風ギターソロも駆逐されてしばらく経つ。まったくいい時代になった(笑)。しかし、これがあまり身の回りから聞かれなくなると、意外に聴きたくなるというか(笑)、なんか急に興味が出る、というのが面白い。


 そこで、これである。「トップガン」(別にリキんでないですよ・笑)。「80年代(中期)本命盤!」(ダサい表現だが・笑)といった趣のアルバム(トム・クルーズ主演の、映画のサントラ盤)である。個人的に驚いたのが、総合プロデュースがジョルジオ・モロダーだった、という事。彼が創ったサウンドは「ミュンヘンサウンド」と呼ばれ、ドナ・サマー、ブロンディ、ジャパンなど(このあたりの音、最高!)をプロデュースし、エレクトロ・ディスコ(「イタロ・ディスコ」という方が正確ですね)の先駆として、あまりにも有名であるが、同時に、サントラ製造マシーン(と化している時期もあった)としても有名だったんですね・・・(かなり有名な作品を多数手掛けているたので、知らなかった方がモグリだったか・・・というか、興味湧かなそうなラインナップだったからしょうがないか。だって、「フラッシュ・ダンス」とか、「ネバー・エンディング・ストーリー」とかだよ。俺の好きな映画といえば、「スケア・クロウ(最後には頭がおかしくなってしまう)」、「真夜中のカウボーイ(最後には死んでしまう)」、「ブギー・ナイツ(最後には○○○を出す(笑)」だよ・・・しょうがないよね・笑)。


 このサントラも例に漏れず、「Mid’80s」なドッパンドッパンいうドラム満載、かつ、メタル風ギター(リフ、ソロともに)が幅をきかせ、分厚いシンセも大活躍である。「あの頃の音」がてんこもりで詰まっている・・・しっかし、テカテカし過ぎですね・笑。あと、暑苦しいのに後味さわやか、みたいな・笑。「ツーブロック(当時はやった髪型)・サウンド」と呼びたい・笑(いろいろ言ってますが、決して嫌いじゃないですよ(フォローになってない・笑))。


 しかし、本盤収録の、ベルリンの「愛は吐息のように」は今聴いても、良い。何度でも聴きたくなるような、普遍的な魅力を持つ楽曲である。音はモロダーの傀儡サウンドであるが、歌が良い。もともと彼(彼女)らは「ブロンディ+ウルトラヴォックス」的な音楽性だったらしい。探して聴いてみたい。あと、トム・クルーズのクルー・カットがまぶしい(あ、これは音と関係ないか・笑)