杉J!嗚呼ボンクラ魂よ永遠なれ!!!

 高校生の頃、「ビデオボーイ」というエロ本にお世話になっていた。
 (冒頭からこんな文章ですまぬ…爆)
 中学生の頃は牧本千幸
衝撃(か、可愛い…しかもこんなことまで…的な・爆)
を受け、デラべっぴんを愛読していたが(英知出版!!)、
だんだん読み応えがなくなり、購買意欲も薄れていた頃、
またもや牧本千幸のグラビアに導かれ、「ビデオボーイ」を
購読するように(またもや英知!!)…。
 名前に”ビデオ”と銘打ってあるだけに、グラビアページ以外は
ビデオ(もちろんAV、そして一般作も)情報がそれなりに(失礼!)充実した
(結構健闘していた?)雑誌であった。
 英知出版といえば、美少女・ソフト路線(デザインも下世話でなく手堅かった)
で有名だったが、ビデオボーイは、エロ本という極めて実用的な(爆)
雑誌にして、けっこう”読めた”のである。
連載も特集も面白く読んだ記憶がある。
 その中でも特に素晴らしく、次第にグラビア目当てではない購入動機として
毎号手に取らせていた見開きページの連載があった。
 

 「通俗の魂・ハードロマン大作戦」
(微妙にタイトル違ってたらスイマセン)。


 杉作J太郎氏(&鬼目ピルマン氏。「妻子の目を盗んでのオナニーには
           定評がある」
という説得力のない(笑)紹介文がいつも
            添えられていた…うーむ、ボンクラ!
の連載のタイトルである。
 70年代東映映画(プログラム・ピクチャー)をはじめとする日本映画や、
子供向け特撮番組、そしてそれらにまつわる俳優等と、
扱っているものが(一部新作も取り上げるが)
全編オールドスクールなテイストに彩られ、さらに「男」、「ボンクラ」という
(当時)極めて前時代的なキーワードがちりばめられた、毎号かなりの濃密さで
迫る連載であった。
(氏のヘタウマ的イラストもかなりの見所であった。
 例えば、的場耕二(not浩司)が忍者姿(世界忍者戦ジライヤの中の人です)で
 「的場耕二どえ〜す!とお〜!」と出現するイラストは、
 何回見ても腹がよじれるほど笑った!
 本人がわざわざこんな事言うわけないって!!爆
 毎号、アクの強い個性的な俳優たちを紹介し、「男とは…」的な、
ボンクラどもが憧れるダンディズムを郷愁とともに語り合う…
そして最後は「カモナ・オナルーム」でシメる、と
(結局オナかよ!!!爆)
 これらの杉作&鬼目のボンクラ映画&オナ・トークは、
当時、寄る辺なき一介のボンクラ高校生だった私にとって、
思いっきり共感&感激し、その一語一語がいちいち福音として響いた。
そして、一筋の希望を与えてくれた。
「こんな風に大人になっても良いんだ」と。


…いや、良くない(爆)…。


しかし、今、そんな大人に…なってます(爆)。


杉作氏の現在の活躍は、ほんと嬉しい限りです。
氏の活動の集大成である「杉作映画」を、かつてのボンクラ高校生が
見ないわけないでしょう!!
人生の必修科目として見ますよ、ほんと!!!
(ただやみくもにテンション上げてる様にしか見えないですかね…俺?爆)
男の花道 (ちくま文庫)